Developer diary

記録するだけでは続かない。NotionとTodoistから家庭専用アプリへ移した理由

NotionとTodoistを別々に使うこと自体は、不便ではありませんでした。どちらも十分に便利で、家庭の記録はすでに回っていました。それでも専用Webアプリを作ったのは、記録できることと、忙しい時にも楽に記録を続けられることの間に、思っていたより大きな溝があったからです。

この記事で分かること
  • 我が家がNotion、Todoist、独自の食事記録をどう使っていたか。
  • 既存ツールをかなり工夫しても残った、スマートフォン操作の摩擦。
  • 専用化したもの、しなかったもの、自動化せず手動に残したもの。
  • 家庭専用の仕組みを検討する一つの境界。

三つの道具は、生活の場面ごとに使い分けていた

Notionを開くのは、主に保育園から帰宅した後でした。持ち帰った服やタオルを洗濯機へ入れながら、翌日の持ち物を確認します。担当は父か母のどちらかに固定せず、その時に対応できる方が操作していました。

Todoistは、週末のスーパーでの買い物や、ドラッグストアで買う雑貨の管理に使っていました。頻度は低いものの、家具を購入するときの候補を残すこともありました。食事記録は別に作ったWebアプリで、朝食と夕食の準備後にメニューを入力し、食べ終わって片付ける時に結果を記録していました。

用途ごとに道具が分かれていても、使う場面が決まっていたので、開く場所に迷うことはありませんでした。「一つにまとめたい」ことが最初の課題だったわけではありません。

Notionでは、数字の意味が分かる選択肢まで作った

Notionで特に作り込んでいたのが、保育園の持ち物リストです。曜日ごとに必要なものを扱い、持ち帰った着替えの数に合わせて翌日の数量を変えたかったのですが、スマートフォン上で画面を移動せず、素早く増減する操作にはしにくさがありました。

ギャラリー形式の一覧で数量だけを表示すると、画面には「1」とだけ見えて、何が一つなのか分かりません。そこで我が家では、あらかじめ「1(トップス)」「2(トップス)」のような選択肢を作っていました。見分けやすくはなりましたが、新しい持ち物が増えるたびに選択肢も整える必要があります。

当時は無料版の範囲で利用しており、かなり工夫していました。それでも我が家の端末や使い方では、機能が多い分だけ表示や操作を重く感じる場面があり、急いでいる時の誤入力も起きました。高機能な道具を家庭向けに合わせるための設定が、別のメンテナンス作業になっていました。

数量を直接増減できる持ち物リスト
専用化後は、一覧を離れずに持ち物の数量を増減できるようにしました。

Todoistは、便利だからこそ使い方を増やさなかった

Todoistでは、機能を使いすぎると日常の買い物にはかえって面倒になると考え、意識して単純な使い方にしていました。それでも、カテゴリの中へ商品を追加するためにメニューを開き、「タスクを追加」を選ぶなど、買い物中には一手多いと感じる操作がありました。

Todoistを使い始めた理由の一つは、Alexaから声で買い物項目を追加できたことです。しかし、その連携は途中から我が家で使えなくなりました。Amazonは、AlexaのショッピングリストやToDoリストへ外部のスキルやアプリからアクセスするList SkillsとList Management REST APIを、2024年7月1日に終了しています。導入時に便利だった入口がなくなり、我が家にとってTodoistを使い続ける利点も一つ減りました。

この変更については、Amazonの廃止機能一覧で確認できます。

置き換えたのは、操作の摩擦が積み重なる部分

Notionからは「持ち物リスト」と「災害備品リスト」を移しました。Todoistからは「買い物リスト」と「やること」を移しました。すでに家庭で使えていた分類や考え方は残し、操作手順と、既存ツールでは足しにくかった家庭向けの機能を作り直しました。

持ち物リストには、子どもごとに毎日の基本数を保存できる標準セットと、実際に準備したかを確認するチェックを追加しました。災害備品リストでは、在庫を並べるだけではなく、家族構成に対して食料と飲用水が何日分あるか、期限が近い食品は何かを確認する画面を設けました。

買い物リストでは分類ごとの一覧から直接追加し、入力を確定しても同じ場所で続けて入力できます。「やること」は期限別に確認し、必要なものだけ買い物リストへつなげられるようにしました。既存ツールの機能を再現するより、我が家が毎回繰り返していた操作を短くすることを優先しています。

持ち物リストの標準セット設定
毎日必ず使う数を、子どもごとの標準セットにします。
分類ごとに追加できる買い物リスト
買い物は分類の中から、そのまま続けて追加できます。

一番楽になったのは「標準セット+その日の分」

専用化して最も楽になったと感じるのは、持ち物の標準セットです。毎日必ず使うものは一度設定しておき、ボタンで呼び出します。月曜日だけ持っていくものなどは曜日も判定します。そのうえで、その日に使った着替えの枚数など、変動した分だけを追加します。

すべてを毎日ゼロから入力する必要も、すべてを自動で決める必要もありません。「絶対に必要な標準セット」と「今日だけ変わるもの」を分けたことで、記録の手間を減らしながら、現実の持ち物にも合わせやすくなりました。

夏のプール用品は、園で実際にプールへ入ったかどうかが帰宅するまで分からないため、今も手動です。事前に判断材料がないものまで無理に自動化せず、分かった時に追加する方が単純で間違いにくいと考えています。

移さなかった管理もある

Notionでは、ミニカーの購入管理もしていました。ただし、一般公開するアプリで商品一覧を自動登録するには、元になる商品データの出典、利用条件、継続的な更新方法を整理する必要があります。家庭内の表として使う場合と、不特定多数へ公開する場合では条件が違うため、この機能の専用アプリ化は見送りました。

作れるかどうかだけでなく、公開してよい根拠と、正しく更新し続けられる見込みがあるかも判断材料にしています。

専用の仕組みが欲しくなる境界

記録をつけて管理できることと、記録をつけながら日々を楽にできることには、溝があります。細かく記録すること自体にストレスを感じない人なら、NotionやTodoistのような既存ツールを工夫するだけで十分かもしれません。

一方で、記録のたびに画面を移動する、同じ選択肢をメンテナンスする、一手多い操作を繰り返す、といった小さな摩擦が積み重なると、記録そのものが億劫になります。そのストレスを感じ始めるところが、テンプレート、ショートカット、あるいは専用の仕組みを検討する一つの境界だと思います。

最初から大きなアプリを作らなくても、繰り返している操作を一つ見つけ、「毎回必ず必要な部分」と「その日だけ変わる部分」に分けるだけで、既存ツールの使い方も見直せます。

この記事の作り方

この記事は、運営者へのAIインタビューをもとに構成と文章を整理しました。Notion、Todoist、独自Webアプリを使っていた場面、実際に作っていた選択肢、専用化した機能と見送った機能は、運営者自身の体験です。外部サービスの終了情報は一次資料を確認し、出来事と最終文章は運営者が確認しています。

お役立ち一覧へ戻る